カフェの店舗における桜のアレンジ装飾の実例をご紹介いたします。コンクリートとブラックスチール、チーク系ウッドのインテリアでまとめられたシックでおしゃれな空間のカフェにて、カッコ良い内装に相性の良い『和風モダン桜アレンジ装飾』を行いました。

桜の造花は和の雰囲気があり、繊細な一重桜で白系とピンク系をミックスし、カッコ良さとワイルドな要素はフォルムに動きのある生の柳を合わせることで見事に表現されています。導線を確保しスペースを有効活用するには、壁付けの装飾が適していますが、壁から天井に向かってアーチをかけるようにデザインすることでディスプレイに立体感が生まれ、空間との馴染みも良くなります。

桜の造花はひと昔前と違い、とても素敵でリアルなものが多く流通するようになりました。今回は和風テイストを全面に出していくアレンジを目指しましたので、日本人には馴染みの深いソメイヨシノを採用しました。白い桜はスレート感の強い店内の内装に溶け込んでしまうため、差し色でピンク色の強い山桜を程よくミックスし、コントラストを生み出します。これにより、壁面から浮き出て立体感のある壁面装飾が見事に完成しました。

桜ディスプレイのアレンジ装飾で飾る範囲が広いプランにおいては、のっぺりとしてメリハリのないディスプレイとなってしまう懸念があります。その点、この柳ミックスは桜との素材の違いによるメリハリも出ますが、動きのあるアレンジメントのパーツを作りやすく、このパーツのランダム構成でディスプレイを構築していくことで、広い範囲でも立体感のあるメリハリの効いた素敵な壁面ディスプレイを作り上げることが可能になります。こだわりの装飾はこのような緻密なディスプレイ設計により生み出されていきます。